萩原朔太郎の人物印象記ー三好達治編

昭和15年に河出書房より出版された萩原朔太郎の「阿帯」なる随筆集には、「四季同人印象記」と題して、三好達治、堀辰雄、丸山薫、辻野久憲、竹村俊郎の印象が記されています。ここでは、三好達治及び堀辰雄、この二人に対する印象記を現代語訳した上、下記の『』内に引用しております。内容としては、萩原朔太郎から見た三好達治の魂の美しさを語っており、また彼が萩原朔太郎の人生に置いて大きな変化をもたらした人物であることが窺えます。萩原朔太郎と三好達治の研究の一助になれば幸いです。
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三好達治が梶井基次郎に捧げた詩集「閒花集」3

2では、「閒花集〔かんかしゅう〕」の初版本がネットで見る事ができる旨を書きました。もう既に検索された方はご存じだと思いますが、表紙の色は綺麗で優しい檸檬色、そして中は繊細な紙が使われ、本全体がまるで梶井基次郎の作品そのもののようです。それでは今回で、このコラムも最後になります!おつき合い下さった皆様方、ありがとうございました!
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三好達治が梶井基次郎に捧げた詩集「閒花集」2

「閒花集〔かんかしゅう〕」は、非常に繊細な詩集だと1にて説明をしましたが、現在その閒花集を手に取る事はできなくても、ネット上で見ることができます!国立国会図書館デジタルコレクションへ行き、三好達治で検索をかけましょう。すると、三好氏の著作が並んで出てきます。上から二番目の間花集が閒花集です。恐らく誤って入力をされたのだと思います、題名が違いますが内容は間違いなく、閒花集なのでクリックして中身を覗いてみて下さい!表紙の色や中の紙は三好氏が流した涙が織り込んであるかのように、ひどくもろい印象を受けます。
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三好達治が梶井基次郎に捧げた詩集「閒花集」1

1934年7月に出版された「閒花集〔かんかしゅう〕」は、非常に繊細な詩集です。和紙を薄くしたような紙に印刷された詩は、反対側に印刷された文字が透けて見えるため、大変読みにくい内容となっています。まるで、薄氷の上に言葉が印刷されているようです。恐らく、梶井基次郎を亡くし、失意に沈んだ三好達治の正に薄氷のような心を表したかのようです。薄い氷のような感情の下には、溢れんばかりの涙が見えるような内容で、実のところ三好達治は梶井基次郎を多くの人に知って貰いたいと考える一方で、この詩集だけは梶井基次郎のみに読んで欲しかったのではないでしょうか?
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三好達治の「駱駝の瘤にまたがって」より

1952年に出版された三好達治の詩集「駱駝の瘤にまたがって」より、私自身が好きな詩のみを選りすぐり、下記の『』内に現代語訳した上で紹介しております。読書の秋に三好達治の詩集を加えてみてはいかがでしょうか?
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三好達治が梶井基次郎へ捧げた詩

ゲーム文豪とアルケミストでは、待ちに待った梶井基次郎が登場しましたね!私は、残念ながら金の栞を5枚使い、10万以上洋墨を消費しましたが、結局、梶井基次郎は来ませんでした。きっと愛らしい皆さんのところで楽しくやっているのだと思います。さて、三好達治は梶井基次郎亡き後、多くの詩を彼に捧げています。ここでは、それらの詩をまとめて紹介しております。
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伊藤整が語る島崎藤村、三好達治、梶井基次郎

伊藤整は、目黒区にある日本近代文学館を発案から建築のための資金集め、及び理事を務めるなどをされた方で、ご自身の著作もありますが、やはり氏の代表的な仕事と言えば近代文学館の設立、及びそれに伴う文学の歴史を守るために文豪の遺品などの収集、保存になります。また、北海道出身で小林多喜二と同郷であり、よく見知った仲であったことも大きい方です。
このコラムでは、伊藤整の『我が文学生活VI』より「せまい坂道での島崎藤村」を以下、『』内に引用しております。
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大岡昇平が語る三好達治と中原中也2

大岡昇平が語る三好達治と中原中也1の続きです。昭和51年(1976年)11月に河出書房新社から出版された「文芸読本 中原中也」には「座談会 悲しみの構造」と題して大岡昇平、中村稔、吉田凞の3人による対談が掲載されています。この座談会では、数個のテーマを設けそれらに対して語り合う形式なのですが、その中に「三好達治と中原中也」というテーマがあり、特に大岡昇平氏は中原中也と三好達治両氏とも面識があるため、実にこの二人の違いと性質を的確に捉えていて大変興味深い内容となっております。以下、『』内の文章は左記の本からの引用になります。三好達治と中原中也、両氏の研究の一助になれば幸いです。
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大岡昇平が語る三好達治と中原中也1

昭和51年(1976年)11月に河出書房新社から出版された「文芸読本 中原中也」には「座談会 悲しみの構造」と題して大岡昇平、中村稔、吉田凞の3人による対談が掲載されています。この座談会では、数個のテーマを設けそれらに対して語り合う形式なのですが、その中に「三好達治と中原中也」というテーマがあり、特に大岡昇平氏は中原中也と三好達治両氏とも面識があるため、実にこの二人の違いと性質を的確に捉えていて大変興味深い内容となっております。以下、『』内の文章は左記の本からの引用になります。三好達治と中原中也、両氏の研究の一助になれば幸いです。
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