徳田秋声の随筆集「灰皿」5

4では、徳田秋声と室生犀星との旅話しでしたが、今回は、秋声が読売新聞に掲載した「長篇四五読後感」より横光利一が書いた「家族会議」の感想です。なんだか、秋声氏と言えば自然主義のイメージが強く、新感覚派の著作などは手に取らないような印象がありました。ですが、実際は違い、派に関係なく小説を読み、正しく評価できる方だと判り、逆に秋声氏の懐の広さに感動しました。
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徳田秋声の随筆集「灰皿」4

今回は、3の続きではありますが、秋声が大病した折の内容が書かれております。また、犀星と自分を比べて年齢を感じたことを仔細に書いており、文豪とアルケミストのゲームで遊んでいると、何となく二人とも同じ年頃のように感じてしまうので、著作を読むと二人の年齢差を思い出し、そうだ!そうだったとなります。
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徳田秋声の随筆集「灰皿」3

2では、森鴎外の全集について、語っていた秋声ですが、今回は室生犀星と共に小杉天外氏を訪ねて鎌倉へ行った時の思い出話しです。犀星は「あやめ文章」の「四君子」内で、秋声と共に天外氏を訪ねたことを最初から順を追って書き記しておりますが、秋声は天外氏との思い出を鎌倉の季節にあわせて味わい深く書き記しています。
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徳田秋声の随筆集「灰皿」2

1では、田山花袋の全集について、語っていた秋声ですが、今回は森鴎外の全集を読んでの随筆を書いています。これらを読む限り、秋声のより良い作品を書くために読む、という姿勢を持っていたことが窺えます。
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徳田秋声の随筆集「灰皿」1

「私は随筆文学をあまり好かない。」から始まる印象的な徳田秋声の随筆集「灰皿」ですが、なぜこれが世に出たかと言えば、まずは出版元である砂子屋主人の好意に加え、秋声氏の息子である一穂氏が編集と校正の一切をやってくれた事が大きかったようです。当時、秋声氏は66歳。今で言えば老眼鏡が必要になっている年頃です。
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徳田秋声が語る尾崎紅葉2

明治文豪伝なるものが明治40年に編纂されシリーズものとして出版されたのですが、その第一作目として、尾崎紅葉の逸話や人となりを聞き書きでまとめたものを含んだ本が出されました。その本に、徳田秋声も語り部として尾崎紅葉の思い出を語っております。今回の内容は、主に旅行や食、お子さん達についてとなっています。
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徳田秋声が語る尾崎紅葉1

明治文豪伝なるものが明治40年に編纂され、シリーズものとして出版されたのですが、その第一作目として、尾崎紅葉の逸話や人となりを聞き書きでまとめたものを含んだ本が出されました。その本に、徳田秋声も語り部として尾崎紅葉の思い出を語っておりますが、最初の出だしは泉が、泉が居て、泉が…と泉鏡花だらけですが、途中からきちんと尾崎紅葉について語り始めます。
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徳永直の小説勉強 – 徳田秋声3と島崎藤村1

昭和18年(1943年)に出版された徳永直(すなお)の「小説勉強」より、徳永直が学んだ小説家に対して宛てた随筆を現代語訳した上、掲載しております。ここでは、徳田秋声編と島崎藤村編を下記の『』にて引用しております。徳永直の研究の一助になれば幸いです。
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徳永直の小説勉強 – 徳田秋声2

昭和18年(1943年)に出版された徳永直(すなお)の「小説勉強」より、徳永直が学んだ小説家に対して宛てた随筆を現代語訳した上、掲載しております。ここでは、徳田秋声編を下記の『』にて引用しております。徳永直の研究の一助になれば幸いです。
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徳永直の小説勉強 – 徳田秋声1

昭和18年(1943年)に出版された徳永直(すなお)の「小説勉強」より、徳永直が学んだ小説家に対して宛てた随筆を現代語訳した上、掲載しております。ここでは、徳田秋声編を下記の『』にて引用しております。この本は1943年の11月1日に出版されますが、18日に徳田秋声は亡くなります。そのため、文中では健在である秋声を鑑みての内容となっております。徳永直の研究の一助になれば幸いです。
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